【契約時のトラブル事例集】外壁塗装・屋根塗装等の塗装工事編

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突然の追加費用請求?工事トラブル事例と対策

リフォームや塗装工事において「追加費用の請求」は最も多いトラブルの一つです。多くの顧客は、契約時に「全ての費用が含まれている」と信じているため、後から工事中に『この部分も修繕しないと後で問題が発生します』と指摘されると、すぐに了承してしまいがちです。

実際に起こった事例

例えば、あるお客様(仮名:Yさん)の場合、工事開始後に外壁の劣化箇所を次々と指摘され、『このまま放置すると雨漏りの原因になりますよ』と言われたため、不安になり追加工事をお願いしてしまいました。最初は20万円だった見積もりが、最終的に40万円を超えてしまったのです。Yさんは『業者を信頼していたのに…』と後悔しています。

トラブルの背景

多くの業者は、工事を開始してから故意に「追加費用が発生する状況」を演出することがあります。工事前の点検を曖昧にし、後から『実際に作業してみないと分からない部分もある』と説明することもあります。しかし、これは業者側のリスク管理不足であり、正しい業者であれば事前の点検を徹底して行い、あらゆる可能性を見積もりに反映させるべきです。


無断で工事内容を変更されたケース

契約時に使用する塗料や材料を指定したにもかかわらず、工事後に確認すると全く違う安価な材料が使用されていたというトラブルも珍しくありません。これは「似たようなもので、品質には問題ありませんよ」と言われることが多いですが、実際には品質が大きく異なる場合も多々あります。

実際に起こった事例

あるお客様(仮名:Sさん)は、事前に指定した塗料が特定ブランドの耐久性に優れたものであったにもかかわらず、仕上がりを確認した際、ラベルのない無名ブランドの塗料が使用されていることに気づきました。Sさんはすぐに業者に確認しましたが、『ブランドは違うけど、同じ品質ですよ』と説明され、その場では納得させられました。しかし、数ヶ月後、塗料が剥がれ始めたため、最終的には再度塗り直すことになり、結果として二重の費用が発生してしまいました。

トラブルの背景

こういったケースでは、顧客の知識不足を利用し、低コストの材料を使用して利益を確保しようとする悪質な業者が存在します。本来であれば、全ての材料や塗料に関する確認書を交わし、工事中も進捗状況を顧客と共有するのが望ましいのです。


塗装色が全く違う!色選びの失敗事例

塗装工事において、仕上がりの色味が事前に指定した色と全く異なるというトラブルも少なくありません。これは、業者と顧客の間で色に対する認識の違いが生じやすいことが原因です。

実際に起こった事例

例えば、Bさん(仮名)は打ち合わせの段階で『純白』を指定していたのに、工事が終わって確認すると薄いグレー調の仕上がりになっていました。Bさんが業者にクレームを入れたところ、『これは白色の範囲ですよ。光の加減でこう見えるんです』と説明され、仕方なく納得することに…。その後、色の違いが気になりすぎて、結局自分たちで再塗装することになったそうです。

トラブルの背景

色選びにおいて、色見本と実際の仕上がりの色が異なることはよくあることです。しかし、業者側が顧客に事前に試し塗りを提案しない、もしくは実際の塗装サンプルを用意しない場合、こうした問題が発生しやすくなります。顧客としては、あらかじめ細かい色見本や実際の施工例を確認することが必要です。


工期が大幅に延びた!トラブルの原因とは

リフォームや塗装工事で多発するのが、予定していた工期を大幅に超えてしまうトラブルです。『3週間で完了します』と言われていた工事が、実際には6週間以上かかったという話はよくあります。

実際に起こった事例

Cさん(仮名)の場合、工期が大幅に延びたことで家族全員の生活に支障をきたしました。最初は『少し雨の日が続いたので…』と言われただけでしたが、実際には職人が確保できていなかったことが原因でした。業者はその後も『今週には終わります』と言い続け、最終的には2ヶ月間の工事になり、Cさんはその間、工事現場の家で生活し続ける羽目になったのです。

トラブルの背景

工期が大幅に延びる原因は、業者側の人員不足やスケジュール管理の不備によることが多いです。こうした問題は、工事開始前にしっかりとした工期計画を提示させることで回避できますが、多くの業者が不確定なスケジュールを組んでしまうことが原因です。


契約書未記載で高額請求された事例の実態

契約書には明記されていない工事内容が勝手に追加され、最終的に高額な請求書を渡されるという事例もよくあります。顧客は、契約時点で『すべての費用が含まれている』と考えてしまうため、後から追加工事の請求をされるとパニックに陥ります。

実際に起こった事例

Dさん(仮名)は契約時に『これ以上の追加費用は発生しません』と書かれていたにもかかわらず、工事終了後に50万円以上の追加請求を受けました。業者は『お客様の承諾を得て進めました』と言いましたが、Dさんには全くその記憶がありませんでした。結局、契約書には記載されていない部分だったため、最終的には支払いを拒否しましたが、業者とのトラブルは長期化しました。

トラブルの背景

こうしたケースでは、事前に口頭での合意だけで工事を進められてしまうことが多いです。すべての変更や追加事項は、必ず書面化し、確認を取っておくことが重要です。

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